最後に、
今回はちょっと打って変わって… 


重箱の隅


失礼とは思いつつ思わず
つっつきたくなったのです…
 

細かいことながら、


 

トーネードツッコミ

ツッコミ入れそうになってしまった

山下清さんの生前のユニークなエピソードを



今回、いくつか
知ることができましたので
ちょっとだけ
ご紹介致します。










①真偽こねあわせ
「身の上話」

山下清3-1

上の絵はドラマ「裸の大将~放浪の虫が動き出したので~」 のワンシーン 

派出所内で塚地武雅さん扮する山下清が生瀬勝久さんのおまわりさんに尋問を受けるシーンなんですが、延々と喋る身の上話の内容はほとんどウソ。


父親が酒毒で亡くなったのは事実なのですが、母親はまだ健在。


これ、ドラマの勝手な脚色ではなく、事実を忠実に再現したシーンであります。



前回から引用しております「清 残影」によれば、

実際の山下清さんも放浪中は「真偽こねあわせた身上話」を並べて職務質問を受けた警官から見逃して貰ったり、赤の他人から食事を貰ったり、仕事を貰ったり、

徴兵検査では、「自分がいかに頭が弱いか、」自分がいかに「底なしの臆病者」であるかを延々としゃべり続け、兵役免除となったそうです。

自分を良くみせるためのウソはつけないのに、こういうウソは”生きるための仕事の一部”なので平気で言っていられたのだとか… 


でも、何というか、これは人を貶めるためのウソではないし、問題ナイですよね。
ご愛敬ですむレベルではないかと思うのですが…


しかし、次のエピソードを読んだときは


『それは…それはアカン!』

ツッコミ入れそうになってしまいました。
 




②甲府の駅で×××
精神病院残酷物語


昭和二十五年、山下清さんは「悪ふざけ」がもとで警察に捕まってしまいました。


どんな「悪ふざけ」だったかというと。






甲府の駅で前をまくりあげ、おとなになるとなぜ毛が生えるのかと、待合室の群衆ひとりひとりに聞いてまわったのである。
「清 残影」より




妄想によるイメージ図
山下清武勇こいつ
*あくまで妄想です
モデル:ヤマオカ.ケン一



甲府の駅ではたちまち警官につかまり、精神病院に三か月以上もとじこめられていたのである。
 



なんとおまわりさんに捕まった上に精神病院に強制的に入院…



シャレのようなシャレにならない事態だと思うんですが

しかし… それはそうなっちゃうのも致し方無いような……(;^ω^)


いわゆる、その病院での生活は相当大変だったようで、入浴中に監視の眼が緩んだスキにスッポンポンで脱走。大変疲弊した顔で八幡学園に帰ってきたそうです。

そこで何があったのかは知らないのですが…

映画の「カッコーの巣の上で」みたいな過酷な管理とか、もしくは「エンジェル ウォーズ」みたいな大脱走劇が繰り広げられたのでしょうか。
(エンジェル ウォーズはないとおもいます)

このあたりは山下清さんの放浪の日々を記録した「放浪日記」に詳しいようです。




そのあたり、そうなるには事情があるとはいえ、警察沙汰の”アウト”になっちゃったのはマズイのですが



しかし、次の話は「ああ、やっぱ清さんてスゲー」と思ってしまうのです。







食事にカレーが出ると
以前、実際に見た轢死体の話をはじめる





いわゆる列車の”人身事故”…

放浪中は駅の待合室などで野宿することが多かったので、そういった事故の情報に触れる頻度が高かったのだとか。
事故の知らせが入るとスグに見物に飛んで行っていたそうです。


しかしカレーを見ておトイレの話が出るというのはよくある平凡な話でしょうが、

轢死体。


想像の右斜め前に進む、なんか そこにしびれる あこがれ… るんです。



これは山下清さんの側からしてみれば


一緒に食事をしている人間がいやな顔を
するのを不思議そうにながめている。
清にとってカレーも流れ出した脳漿も
ちゃんとした現実で、
どっちにも親近感をもっているだけだった。



な、なるほど…

これはつまり、前回書きました「悲惨」とか「無残」な世の中という事に関わってくるハナシなんですが…

でも、なんつーか、やっぱり気になってしまうのは



「カ、カレーと似てるんだ…」



と、いう所なのでございます。スミマセン。








以上、この他にも、ストリップ劇場での山下清さんの表情とか、色々あるんですが、そもそも”すごいエピソード”とか言うのも失礼な話なので
(今さら!?)
ここまでに致しますm(_ _)m。


やはり、世の中ワタクシの知らない事ばっかり。

今回すこしだけ

山下清さんの一端を知ることができました。




終わり






 ② みんなの心の「悲惨」への回帰 にもどる! 

「みんなの心に生きた山下清」を読む ① にもどる!