この世界の片隅に ポスター


こうの史代さん著『この世界の片隅に』、只今映画公開中。




この世界の片隅に 1-1




原作はだいぶ前に読んでいました。

映画になるという話を聞いてからは、『おっ、ついに映画化されるのか』と、気になっていたのですが、一か月ほど前、とあるニュースのサイトで


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「民間から資金を募って制作した」
という制作事情を知って、


『えっ、だいじょーぶなんだろうか。。。 そんなに制作たいへんなんだろか』



などと思っていたのですが、

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https://www.makuake.com/project/konosekai/





目標二千万ながら、集まったのは四千万近く、しかも記録的な速さで目標達成。



やはり、原作の素晴らしさ、そして今、この映画が公開される事の意義をみんな共有したいと考えているのだなぁ、と思う今日この頃です。 



しかし、そうであればなおさら、


テレビではこの映画、ほとんど紹介されていないのは残念なところ。('16、11月げんざい!)





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ヤマオカ ケンイチはのんさんを応援します!










この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)
この世界の片隅に 上 (アクションコミックス) [コミック]
こうの 史代
双葉社
2008-01-12

この他、中巻、下巻の全三巻


Amazonの商品説明より

平成の名作・ロングセラー「夕凪の街 桜の国」の第2弾ともいうべき本作。戦中の広島県の軍都、呉を舞台にした家族ドラマ。主人公、すずは広島市から呉へ嫁ぎ、新しい家族、新しい街、新しい世界に戸惑う。しかし、一日一日を確かに健気に生きていく…。
 




映画はまだ観ていないのですが、今一度原作を読み返しました。



「夕凪の街 桜の国」に続く”ヒロシマ”をテーマにした物語。

戦時体制のリアルな日常生活の姿を淡々と描く描写とか、そういったあえて悲劇そのものからは一歩引いた表現で逆説的に本質に迫ろうとするストーリー面でのロジックなど。。。

そういう見どころもありますが、やはり改めて思うのは、




。。。こうの史代作品の絵は素晴らしい!


という事。

ここぞ、という場面で現れるキャラの心境、作品世界を象徴的にあらわすような印象深い演出。
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『この世界の片隅に 上』 より



所謂ペン画タッチによる絵。
独特の柔らかい雰囲気が表現されていて、詩情と言っていいのか、愛情と言うか、慕情(?)と言うか、



いろんな情感が伝わってきます。


これが作品に奥行きを与え、読んでいる自分もまた、心がまだ見ぬ世界にまで拡がったような豊かな気持ちになります。
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下巻より 作中、一番綺麗で、ナミダ無くしては見れないシーン!



これを一枚の絵、ワンカットで表現する。

”絵”で説明するのがマンガのイロハとは言え、こういうことが出来る作家さんは少ないように思います。



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上巻より すずが水原の写生を代わりに描いてあげるシーン



主人公のすずが「絵を描く」事が上手、という設定がさらにこの特性を際立たせ、テーマの表現と演出ががっちり組み合わさって、作品の完成度を高めていると思います。





『この世界の片隅に』は、やっぱりこうの史代さんの最高傑作!




(全作品を読んでいるワケではないくせに)
そう思います。






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