レオナルド・ディカプリオがアカデミー主演男優賞を取ったと聞いて以来、ずっと見よう見ようと思いつつ見忘れていた『レヴェナント: 蘇えりし者』。
先日鑑賞しました。
仲間に裏切られ、息子をも殺され、復讐の為に生き抜いたヒュー・グラスの物語。
人間が怖いから、取り敢えず行動不能の状態にするだけが目的だったんだなぁ。。。
これでもうレオ様は大丈夫。
思い出したのはロシアのカムチャッカ半島ペトロパブロフスクという所で起こったとされる、キャンプ旅行中のオルガ・モスカヨワさんと、継父のイゴール・チガネンコフさんが子連れの羆(ヒグマ)に襲われた事件。
イゴールさんは羆に一撃で倒され、オルガさんは逃げたものの足を負傷させられ捕まり、羆とその子熊に食害されてしまったという。。。
壮絶なのは、オルガさんは助けを求めるために羆に襲われている最中に携帯電話で母親に連絡。
先日鑑賞しました。
レヴェナント:蘇えりし者 [DVD]
レオナルド・ディカプリオ
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
2017-06-09
仲間に裏切られ、息子をも殺され、復讐の為に生き抜いたヒュー・グラスの物語。
実話を元にした映画だとは知りませんでした。。。リアリティに圧倒。
執念、怨念、北米の厳冬の厳しさ、そして美しさ、それに翻弄される人間達。
全ての表現が私の想像を超えていて、もぉ凄かった。
その中でも特に。。。
その中でも特に。。。
人間が怖いから、取り敢えず行動不能の状態にするだけが目的だったんだなぁ。。。
これでもうレオ様は大丈夫。
などと思ったんですが、しかし、
思い出したのはロシアのカムチャッカ半島ペトロパブロフスクという所で起こったとされる、キャンプ旅行中のオルガ・モスカヨワさんと、継父のイゴール・チガネンコフさんが子連れの羆(ヒグマ)に襲われた事件。
イゴールさんは羆に一撃で倒され、オルガさんは逃げたものの足を負傷させられ捕まり、羆とその子熊に食害されてしまったという。。。
壮絶なのは、オルガさんは助けを求めるために羆に襲われている最中に携帯電話で母親に連絡。
その通話の中で、親熊が子熊を連れて戻って来る様子や、自分が食べられる状況を母親に伝える事になってしまったと言われているのですが。。。
ご存知ない方は、検索すると詳細はスグに出てきますのでお調べ下さい。
(ペトロパブロフスク 羆)
そう言う凄惨な事件を思い出してしまったものですから、
ここから後の、ヒュー・グラスのサバイバル展開がこの映画のキモなのですが、しかしそれを観ながらも私の脳裏にはあのハイイログマがチラチラしまくりで。。。
映画に集中出来なかった訳では無いのですが、正直、あの熊のシーンのインパクトは私にとって相当なものでありました。
リアルクマの戦闘力はこんなに高いのかと。。。
そんな風に考えていたら、前々から読みたい、見たいと思っていた、もしくは過去に読んだ獣害関連の実録作品への興味がムクムクと湧き上がってしまいました。
で、買ってしまいました。
世界の熊害史上最悪の被害を出した「三毛別羆事件」を題材にした動物文学『羆風』(戸川幸夫著)を、「釣りキチ三平」の矢口高雄先生によってコミカライズされたもの。
昔読んだ作品だったのですが、読み返したくなって買ってしまいました。
戸川幸夫氏による、大自然の視点からこの世の不条理をありのままに描いた動物文学。それを矢口高雄先生の迫力の筆致で映像化されたこの『羆風』。
ともかく羆の襲撃シーンなどは息を飲む迫力ですし、解説資料なども載っていて三毛別事件のあらましもよく分かる。
矢口高雄 先生の生き生きとしたタッチと、凄惨を極める獣害事件とのギャップと融合が、読む者に強烈な印象を植え付けます。
大自然の掟の中に翻弄される人間達、そして羆も。
このあたりのテーマは「レヴェナント」と相通ずるものがあるかも。。。
大自然の法則に反する者は容赦なく野生に断罪される非情さ。
殺される者はたまたま "そこにいたのが悪い" に過ぎない。
大自然の厳しさ、素晴らしさを描き続けてきた矢口作品ならではの、このようなテーマは集大成の作品と言っても良いのではないかと思いました。
この『羆風』は『野性伝説』というシリーズの中の一編。元々は小学館から出ていた雑誌「ビッグゴールド」にて連載されていた作品です。
私、連載当時から読んでおりました。
全七巻、全て戸川幸夫作品を劇画化したもので、三・四・五巻が『羆風』になるのですが、本棚を調べてみたら私、一・二巻しか持ってなかった! (五巻までは持ってると思ってた。)
今はもう絶版になっているらしく、ビッグゴールドコミックス版はAmazonを探しても出てこない。(あっても値段がお高い古本全巻セットだったりしてちょっと手が出ない)
しょうがないので、講談社から出ている文庫版を買ったわけです(こちらも絶版らしく、古本で)。
結局こちらも結構値段が高かった。 名作ですからしょうがないんですが。。。
そこだけが難点でして。
(ペトロパブロフスク 羆)
そう言う凄惨な事件を思い出してしまったものですから、
ここから後の、ヒュー・グラスのサバイバル展開がこの映画のキモなのですが、しかしそれを観ながらも私の脳裏にはあのハイイログマがチラチラしまくりで。。。
映画に集中出来なかった訳では無いのですが、正直、あの熊のシーンのインパクトは私にとって相当なものでありました。
リアルクマの戦闘力はこんなに高いのかと。。。
そんな風に考えていたら、前々から読みたい、見たいと思っていた、もしくは過去に読んだ獣害関連の実録作品への興味がムクムクと湧き上がってしまいました。
で、買ってしまいました。
野性伝説 (1) (講談社漫画文庫―矢口高雄自然シリーズ) [文庫]
戸川 幸夫 矢口 高雄
コミックス
2003-07
世界の熊害史上最悪の被害を出した「三毛別羆事件」を題材にした動物文学『羆風』(戸川幸夫著)を、「釣りキチ三平」の矢口高雄先生によってコミカライズされたもの。
昔読んだ作品だったのですが、読み返したくなって買ってしまいました。
三毛別羆事件
三毛別羆事件(さんけべつひぐまじけん)とは、1915年(大正4年)12月9日から12月14日にかけて、北海道苫前郡苫前村三毛別(現:苫前町三渓)六線沢で発生した、クマの獣害(じゅうがい)としては記録的な被害を出した事件。六線沢熊害事件(ろくせんさわゆうがいじけん)、苫前羆事件(とままえひぐまじけん)、苫前三毛別事件(とままえさんけべつじけん)とも呼ばれる。
エゾヒグマが数度にわたり民家を襲い、開拓民7名が死亡、3名が重傷を負った。事件を受けて討伐隊が組織され、問題の熊が射殺されたことで事態は終息した。
Wikipediaより
戸川幸夫氏による、大自然の視点からこの世の不条理をありのままに描いた動物文学。それを矢口高雄先生の迫力の筆致で映像化されたこの『羆風』。
ともかく羆の襲撃シーンなどは息を飲む迫力ですし、解説資料なども載っていて三毛別事件のあらましもよく分かる。
矢口高雄 先生の生き生きとしたタッチと、凄惨を極める獣害事件とのギャップと融合が、読む者に強烈な印象を植え付けます。
大自然の掟の中に翻弄される人間達、そして羆も。
このあたりのテーマは「レヴェナント」と相通ずるものがあるかも。。。
大自然の法則に反する者は容赦なく野生に断罪される非情さ。
殺される者はたまたま "そこにいたのが悪い" に過ぎない。
大自然の厳しさ、素晴らしさを描き続けてきた矢口作品ならではの、このようなテーマは集大成の作品と言っても良いのではないかと思いました。
。。。兎にも角にも、お読みになってない方には是非ともおススメしたい傑作なのですが、しかし。
この『羆風』は『野性伝説』というシリーズの中の一編。元々は小学館から出ていた雑誌「ビッグゴールド」にて連載されていた作品です。
私、連載当時から読んでおりました。
野性伝説 (1) (ビッグゴールドコミックス) [単行本]
戸川 幸夫
小学館
1996-03
全七巻、全て戸川幸夫作品を劇画化したもので、三・四・五巻が『羆風』になるのですが、本棚を調べてみたら私、一・二巻しか持ってなかった! (五巻までは持ってると思ってた。)
↑ 一・二巻は『爪王』。こちらも名作。
今はもう絶版になっているらしく、ビッグゴールドコミックス版はAmazonを探しても出てこない。(あっても値段がお高い古本全巻セットだったりしてちょっと手が出ない)
しょうがないので、講談社から出ている文庫版を買ったわけです(こちらも絶版らしく、古本で)。
結局こちらも結構値段が高かった。 名作ですからしょうがないんですが。。。
そこだけが難点でして。
でも、お勧め!
電子書籍ででも復刊してくれないものか。。。と、願うものであります。
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