ヒアリ(火蟻・アカヒアリ)が話題になっておりますね。 





ヒアリ 1-1



先日、福岡県にて、コンテナの積み下ろし作業中に作業員の男性がヒアリに刺され、人的被害が初めて起こったという報道を見ました。 



検疫や防除の面からは大変な事なのでしょうが、刺されて重篤化することはあまりないみたいですし、我々一般人の日常生活の面では必要以上に神経質になるのは良くないだろうなとは思いますが。。。




ヒアリ


ヒアリ(学名・Solenopsis invicta、別名・アカヒアリ、火蟻)とは南米大陸原産のハチ目(膜翅目)・アリ科・フタフシアリ亜科に属するアリの一種。


主にアルカロイド系の毒と強力な針を持つが、人間が刺されても死ぬことはまれで、痛み・かゆみ等の軽度の症状や、体質によりアレルギー反応や蕁麻疹等の重い症状が出る場合もある。
命の危険があるのは、アレルギー症状の中でも特にアナフィラキシーショックが起きる場合で死亡することもある。
そのため殺人アリと呼ばれることもある。


Wikipediaより 



ヒアリ 1-2-1




生殖の為の女王蟻がいて、
働きアリのような一生働くだけの不妊の階級まで存在する高度な分業化。
さらに一匹一匹が歯車としてその役割を果たすことによって、一つの生命体のような社会集団を作って生き残りを図るという、『人類補完計画』ならぬ『アリさん補完計画』さながらの生存戦略。 


その、人類のヒューマニズムなど屁とも思わないような大自然のリアリズム、
冷徹な進化の姿。
それをリスペクトは出来ないまでも、畏怖を感じてしまうのであります。


だから。。。





ヒアリ 1-3




というナレーションで始まる、映画『巨大蟻の帝国』。
子供の頃よくテレビでやっていた映画ですが、なんか思い出してしまって、レンタル屋でDVD借りてしまいました。




巨大蟻の帝国 [DVD]
巨大蟻の帝国 [DVD]
ジョーン・コリンズ
JVD
2012-06-08



バート・I・ゴードン監督による、1977年作品。
子供の頃の記憶では、『ちょっと変な映画!』という印象がスゴイ強かったのですが、今見返してみると、これはなかなか" 良" B級映画だと思いました。



バート・I・ゴードン


バート・I・ゴードン(Bert I. Gordon、1922年9月24日 - )は、アメリカの映画監督。ウィスコンシン州ケノーシャ生まれで、本名はバート・アイラ・ゴードン。
『戦慄!プルトニウム人間』、『Village of the Giants』など、SF、ホラーのB級映画で知られる。

ゴードンの作品の殆どは巨大生物ものである。(中略)そのことと名前のイニシャルにひっかけて、「ミスター・B.I.G.」と呼ばれている。


Wikipediaより




核廃棄物に汚染され、巨大化した蟻が人間社会を襲う!



アリ帝国 1



不動産会社主催のリゾート分譲地見学ツアー中に、一行の前に突如巨大蟻が現われる。
何とか命からがら市街地に逃げこむ事が出来たが、しかしその街もすでに。。。!! というストーリー。

アリ帝国 2





まず冒頭、ドラム缶に詰められた核廃棄物が海に投棄される。

更にそのドラム缶がぷかぷか波間に浮かんで渚に漂着。廃棄物が漏れ出す。

アリ帝国 3


詳しくは知りませんけど、かなり重量があるものだと思うのですが、ぷかぷか浮かんで漂着というのが牧歌的すぎる気もしないではないですが。。。


さらに、




アリ帝国 7
↑ハリボテ巨大蟻が出るシーンはカメラをぐりぐり揺らして誤魔化す。ズルイ!



特撮面などでもチープ感があると言えばあるものの、、、





アリ帝国 5

アリ帝国 8
↑蟻の画像をはめ込むムリヤリ感、影も何もないので画面から蟻の浮き方がスゴイ!




さらにさらに、海岸に廃棄物が漂着してからの巨大蟻の侵略のスピードが速すぎる、時系列的におかしなストーリー展開等、妙に感じる所は多々あるものの、しかしそれは由緒正しきB級映画ゆえの見所、美点であります。

この映画の貫禄を高めこそすれ、おとしめるものではない筈です。
多分。




この、巨大生物パニックを引き立たせる人間ドラマ部分も面白かったです。


見学ツアーに参加している、一癖二癖もある登場人物達。


アリ帝国 6

それらそれぞれのヤサグレ人生模様の描写が結構丁寧なのが興味深かった。
さらに終盤、巨大蟻のしたたかな人間社会への侵略が明らかになる展開。
これも先に述べた蟻という生物の持つシビアさ、冷徹さと、この登場人物達の暮らす人間社会を対比させると考えさせられるものが有りました。


こういう所が、私には"良い"映画と写りました。





バート・I・ゴードン監督作品には他にも、『戦慄!プルトニウム人間』『巨大生物の島』などの名作があるそうですが、



戦慄!プルトニウム人間 [DVD]
戦慄!プルトニウム人間 [DVD]
グレン・ランガン
ランコーポレーション
2012-01-25

↑こちらも借りて見てみました。1957年の作品。被曝のために代謝のバランスが崩れて体が巨大化してしまうという悲劇に見舞われたマニング中佐の物語。
50年代特撮映画の雰囲気を湛える作品だと感じました。
巨大化した人間がキングコングのごとく街を彷徨う事にこそ意義がある作品。今の感覚で見るとガッカリするかも。




「巨大生物」はレンタル等色々探しましたがちょっと見つからなかった(DVDも高額な中古品しか売ってなかった!)。

巨大生物の島 TREASURED COLLECTION [DVD]
巨大生物の島 TREASURED COLLECTION [DVD] [DVD]
バート・I・ゴードン
スティングレイ
2003-11-22



巨大生物へのこだわり、という映画ならではのユニークで夢のある姿勢、にも関わらずその映像表現は結構なおざり。。。というアンビバレントというのか何というのか、見るものに謎を残すような微妙さがゴードン作品を伝説たらしめる一つの要素かと思いますが、


何とか他の有名作品もコンプリートしたい!ゴードン作品の素晴らしさをもっと知りたい!



巨大生物ロマンに魅入られたワタクシであります。










追伸



ヒアリ 0-1






今回、蟻さんの偉大さ、恐ろしさを考えましたが
。。。しかし一点だけ、蟻さんに関しては日ごろから気になる点がありまして、、、それは、



ヒアリ 1-4-1



目が小さいですよね。親戚にあたるハチ類などと違って。


イラストなら小さい目でカワイイを表現するのは可能ですが、現実に大きな頭部に小さすぎる目はカワイくない!


ヒアリ 1-5

ヒアリ 1-6




この目はかなり異質に見えます。

私はどうも蟻さんのちっさい目が昔から苦手なのです。






ヒアリ 2-1


蟻は目の持つ意味を放棄している。
カワイイ、カワイくないの区別も無い。


それは正義に反する!

この点は人間が最大に蟻に優っている点ではないでしょうか。









おわり